2023年2月13日(月)週刊ハトさん

カーペットについて質問をいただくことが多いので、今回は最初から最後までカーペットの話をします。興味のない方すみません。ふんだんに猫写真を使ってみましたので、スライドショー的にお楽しみください。
2023.02.13
誰でも

約70㎡、3LDK、我が家は全床カーペットを敷いている。1歳児と猫2匹、夫と暮らしているが、今のところ夫と私は満足していて、おそらく子や猫も快適に過ごしているのではないか?と思われる。

▼このとおり、カーペットを満喫している

洗面所とトイレ(クッションフロア)、ベランダ前とキッチン(コンクリ)を除くと、玄関からリビングまで全てカーペット。

洗面所とトイレ(クッションフロア)、ベランダ前とキッチン(コンクリ)を除くと、玄関からリビングまで全てカーペット。

なぜ全床カーペット?

マンションの規約に「3階以上はフローリングNG」と書かれていたため(効果はともかく騒音対策のための規約らしい)。もともと猫2匹と暮らしており、ペット可の物件が少ない中でたまたま気に入った物件がフローリングNGだった。

▼物件探しとリノベーションについてはお世話になった不動産屋で体験記を書かせていただいたのでこちらもぜひ。

引っ越し前の状態

引っ越し前の状態

カーペットを選ぶまで

リノベーションの序盤で、何色にしようか夫と相談をした。最初、色はグレーやベージュで、ホテルのフロアのようなイメージも検討したが、部屋が暗くなるんじゃないかと懸念して、私が青色を提案した。猪熊弦一郎美術館のカフェ(すでに閉店。Facebookページが残っていた)がそんな感じの床で、それを目指したかった。ちなみに全床カーペットのリノベーション、国内もちょこちょこあるけど、海外のインテリア写真を参考にするのがおすすめ。

引っ越したばかりで家具があまりなかった頃

引っ越したばかりで家具があまりなかった頃

だいたい3週間かけてリノベ会社からサンプルを借りたり、大手のメーカーからサンプルを取り寄せたり、ショールームをいくつかまわったりして、最終的にシンコールに決めた。

型番がすぐに思い出せないけど、多分これだと思う。

▼ML8115 ミール ネオ

青色の床、1日中ここで過ごしていたら目がチカチカするんじゃないか?色の兼ね合いでインテリアをかなり選ぶんじゃないか?と考えたけど、そんなことはなくて、意外と落ち着いているし、天気悪い時もちょっと前向きな気持ちになれる。我が家にはあまりないけど、カラフルなインテリアにも合うと思う(こどものおもちゃを並べてみて実感)。

検討ポイント

実物を見ると色はもちろん、毛の長さであったり機能が気になり始める。あとは日光にあたったときとそうでないときの印象。全床だと面積が広くなる分、場所ごとのイメージのシミュレーションをしたほうがよいかも。

・猫の毛の色(白色多め)と人間の髪の毛(黒色)どちらも目立たないカラー

・掃除機がしやすい毛足の長さ

・液体汚れへの耐性

・日光と蛍光灯が当たった時、夜の印象の違い

・天井や壁材との相性

グレーやベージュは意外と髪の毛が目立つのと、それを気にして濃い色を選ぶと、逆に猫の白い毛が目立つ。その点、青は意外にどちらも気にならない。掃除に関しては後述する。

日が当たるとけっこう彩度高く感じる

日が当たるとけっこう彩度高く感じる

カーペットのグッドなところ

実際に生活してみると、全床カーペットはいいところが多くて、フローリングへの憧れはあるもののまったく困ることはない。

・毛などのごみが目立たない 

・砂やほこりが飛散しづらい

・猫の脚にかかる負担を軽減できる

・猫も人間も場所を選ばずひなたぼっこがはかどる

・物を落としても傷つかない

・足音が気にならない

2年くらい前?

2年くらい前?

月に1回程度、リノベーション事例の取材で他のお宅にあがらせていただくことがある。そうするとフローリングの家は、音がよく響くことに気が付く。多少ではあると思うけど、カーペットだと音を吸い込むのか、防音効果があるのかもしれない。そもそも椅子を引く音とか、全床カーペットだとほぼしないし、リモートワークなど集中するための環境づくりにカーペットは最適かもしれない(図書室みたいだし)。

カーペットのイマイチなところ

あえてあげるとしたら以下の点だと思う。一番気になるのは掃除機かけるのにかかる時間。あとは、子育てするようになり、米やパンがカーペットにひっつきやすいのがストレス。

・掃除機かけるのに時間がかかる

・家具の跡が結構残る

・裸足だと汗が気になるのでルームシューズがマスト

・経年で変色する

・米つぶなどがくっつきやすい

これは施工の問題と思われるが、カーペットの端(ドアまわりやコンクリートとの境目)の処理が甘いところがあって、猫が爪をひっかけてガリガリするうちに、下地部分がささくれている箇所がある。ふちの部分にカバー?つけるべきだった。ちなみに、猫はカーペット自体に爪をたてて研ぐこともあるけど、毛足が短いので引っかかりづらいのか、毛羽だっている箇所はない。

コンクリとの境界部分、下地の糸がささくれている。おわかりいただけるだろうか...

コンクリとの境界部分、下地の糸がささくれている。おわかりいただけるだろうか...

カーペットに椅子の脚のあとが残っている。おわかりいただけるだろうか...

カーペットに椅子の脚のあとが残っている。おわかりいただけるだろうか...

掃除について

引っ越し当初、ダイソンのノーマルモードで30分かけても全くきれいにならず苦戦した。

現在我が家ではルンバをメインに使っているけど、ダイソンもサブで使っている。ルンバはかなり優秀だけど、掃除完了まで約50分かかるし、毛が少し残るので80点くらいの感覚(カーペットのせいなのかわからないけど、猫の毛が依られて大きな塊になって床に残ることがある)。掃除後にカーペットに痕跡が残るのもやや気になる。薄手のラグを敷けないのも悩みどころ。

吸引力はダイソンの方が優秀だけど、MAXモードで入念にかけて、やっと完璧にきれいになるくらいなので、ここぞというとき以外は使わない。一般的な掃除機だと、フローリングに比べて手入れに時間がかかるので、やっぱりロボット掃除機がおすすめだと思う。

短めの毛足なら爪研ぎも気にならない

短めの毛足なら爪研ぎも気にならない

カーペット生活においては、コロコロ(正式名称何ていうんだ)とウェットティッシュが必需品。フローリングであればモップでこまめに掃除できるけどそれができないのでコロコロを転がす。

ダイニングを掃除するときに活躍しているのが、子どものおしりふきや手口ふきで、コーヒーや麦茶、離乳食やねこの吐瀉物、あらゆる液体汚れを片付けるのに使っている。時間さえ経過していなければこれでポンポン叩けば十分で、シミは今のところ気にならない(青色のカーペットだからというのが大きいかも、ホワイト寄りのグレーだったら気になっていたと思う)。アイリスオーヤマのリンサークリーナーも持っているけど、セッティングの手間があるので、普段はおしりふきや手口ふきをあちこちに常備して、汚れに気づいたらすぐ拭くようにしている。

今後ダニなどの虫対策や業者を入れたクリーニングを行うことがあると思うけど、3年くらいであれば、その必要はなさそう。

カーペット生活は快適

玄関で靴を脱いで、一歩あがったら、大人も子どももリラックスできる。フローリングだって同じなんだけど、何せ家のどこで寝ころがっても気持ちがいいし、子どもも猫も気持ち良く走り回れるし、何かこぼしても意外ときれいに掃除できるし。ふとんをしかず、リビング(ちょっとはみ出てダイニング)でみんなで昼寝をしているときなんか、とても幸せを感じる。最初にも書いたとおり、今のところカーペット生活は満足度が高い。身近にその快適さを語れる人がいないので、家づくりの際、部分的にもカーペットの導入を考える人が増えたら、うれしいな〜と思ってる。

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