2021年10月22日（金）週刊ハトさん

マンションの大規模修繕のため、ベランダに幕がかけられている。家の中に日光が入らなくなり、植物も猫もわたしも元気がない。植物の陳列棚にはLEDライトが設置され、猫はたまに入ってくる光のカケラをみつけては、体をまるめてなんとか吸収しようとがんばっている。人間も、光を浴びないともったいないような気がして、できるだけ近所を散歩するようになった。

清澄白河は散歩していて飽きない。細い川と大小の公園がパズルみたいに組み合わさった街で、未踏の路地をしらみつぶしに歩くのがおもしろい。こないだは、スマホアプリの『東京時層地図』をヒントに、100年前は堀だった道をぐるっと巡ってみた。不自然なカーブや橋の跡など名残をみつけるたびワクワクする。漫画『ちづかマップ』みたいで、こういうことできるのは深川ならではだな、と思う。